窓ガラスをピカピカにすると気持ち良くなる

g_012数年間伸ばし続けてきた髪を、思い切ってバッサリ切ることにした。失恋したとか仕事に失敗したとか、特別な理由はないけれど、最近何をやってもうまく行かず、ここらで何かを思いきり変えて、現状を打破したいと思ったのだ。髪を切り終えた自分を鏡の中に見つけたとき、こんなに頭が軽くなったのは本当に久しぶりだなと思った。美容院からの帰り道も、頭の軽さに心が躍り、何度も首を振ってその軽さ、感触を確かめた。髪の毛って毎日少しずつ伸びているから気づかないけれど、伸びると結構重たいものなんだな、と実感したのであった。

窓ガラスを掃除した後の気持ちも、髪を切ったときの気持ちに似ているなと思う。窓ガラスをピカピカにすると気持ちよくなる。毎日埃が少しずつ溜まっていくからあまり汚れている実感はわかないけれど、久しぶりに窓ガラスを掃除したときに、それまでいかに窓ガラスが汚れていたかを実感するのだ。そして窓から見える景色が今までと全く違うことに気づき、あぁ、本当の景色はこっちなんだと実感する。

毎日伸びた分だけ髪を切ることはなかなかできないけれど、毎日汚れた分だけ窓を掃除することもなかなかできないけれど、その分髪をバッサリ切ったときの、そして窓をピカピカにしたときのあの爽快感は、どちらも捨てがたいくらい気分のよいものであることに変わりはない。綺麗になった窓ガラスに写る身軽になった自分を見て、何だかそれだけで元気が出たのだった。